勘違いしないように!
明らかに見出しがミスリードな記事。「秋葉原でナイフ持った男逮捕、逃走試み警官にけがさせる」(読売新聞)。少なくともこの見出しでは、「男」が故意に警官を怪我させたとしか読めないのだが…。
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巡査長が男をパトカーに乗せようとしたところ、男は巡査長からナイフを奪い返して逃げようとしたため、傷害と公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕された。この際、巡査長はナイフをつかみ、親指と人さし指に軽傷を負った。
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《この際、巡査長はナイフをつかみ、親指と人さし指に軽傷を負った》と書いてあり、これはどちらかというと「事故」(それも業務上の過失でもない)ではないか?故に《傷害と公務執行妨害》ではなく、単に公務執行妨害だけではないかと思う。また、《逃走試み警官にけがさせる》などと書かれる筋合いはないのではないか。
この犯人に意図的に警官を怪我させようとした意図があるかどうかはわからない。故に、なぜ傷害で立件したのかも不明だ。それどころか記事を見た限りでは、なんで自分が職務質問を受けなければならないのか腹が立ったのかもしれない。もちろんこのように暴力でもって対応するのは言語道断である。
犯人も警察も読売も、勘違いしてはならないのである。
参考:「忍び寄る警察国家の影」(白川勝彦)
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