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2007年10月14日 (日)

もはや小学生の作文

昨日メモした、連合が非正規雇用者対策を前面に押し出したことが日経で社説になっていた(「連合は非正規対策の実行を」H19.10.14)。この社説は、客観的なデータを踏まえつつ、現在の労働運動と非正規雇用者を重用することの問題点に触れた上で、スタンスとしてはとりあえず見守るというものではあるけれども、高く評価していいとは思う。

 それを踏まえて、本日の朝日の社説をご覧いただきたい。

自殺サイト―もはや見過ごせない(朝日新聞、H19.10.14社説)

 すごいな、これ。まるで小学生の作文だよ。「衝撃的」な事件を引き合いに出したあと、《それにしても、ネットを入り口にした事件が広がっており、見過ごせないところまできている》なんて(客観的なデータや正の効用を示さないまま)煽り、以下のように、これまた優等生的な「正義感」を全面的に押し出す。

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 自殺サイトもなくならない。自殺志願者がいっしょに死ぬ相手を募る。「楽に死ねる方法」を教え合う。そうしたサイトが数百あるともいわれ、たびたび集団自殺の引き金になってきた。

 こうした危ういサイトが野放図に広がっていくことは、なんとしても食い止めなくてはならない。

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 読んでいて恥ずかしくなってくるな。あと、《問題のあるサイトや書き込みを事前に取り締まることは技術的に難しいし、もし規制が行き過ぎれば「表現の自由」を侵す恐れがあるからだ》と書いて、対案に配慮したつもりなのが笑える。しかも締めがこれときた。

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 もう一つ、今回の事件で残念でならないことがある。亡くなった女性が自殺を考えたとき、最後に相談した先が男のサイトだったことだ。

 ネット上には、死にたいと思う人の悩みに耳を傾け、生きる気持ちを取り戻す方向へと導いているサイトもある。

 死ぬことを思いとどまらせる窓口を増やし広げることも、危ういサイトの罠(わな)から防ぐ手だてになる。

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 これで終わり。全然結論になっていないような気がするのは私だけか。

 それにしても、朝日の社説って、社内では比較的地位の高い論説委員が書いているんじゃなかったっけ?それでこの程度の「作文」ですか。まあ、今年の成人の日には、なぜか携帯電話になってしまったり、そんな変な(電波な?)社説が結構出てきたりするので、まあ、これも朝日クオリティ、とすますこともできるかもしれないけど(産経の時とほとんど同じ感想だな)。

 でも、社説がこの体たらくでは、高校生に向かって「大学入試に強い朝日新聞」などということは到底できないような気がする。読むとしても、外部の筆者によるコラムを読んだほうがいいのでは?

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