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2007年10月15日 (月)

今度は毎日新聞が…

 「もう少し疑いましょう」で採り上げた、産経新聞が報じた「STOP!STDを考える会」の調査について、今度は毎日新聞が報じた。

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 医療関係者らによる性感染症(STD)啓発団体「STOP!STDを考える会」が東京・渋谷で遊ぶ10代後半の若者にアンケートしたところ、17人に1人がSTDにかかった経験があると回答した。同会は「性行動が極めて活発と思われるグループのデータだが、性感染症の知識は不十分で、知らないうちに病気を広めている危険がある」と分析している。

 調査は8月10~16日、路上などで高校生と10代の卒業生に用紙に記入してもらい、466人分が集まった。性体験があったのは68%で、5.8%が「性感染症にかかったことがある」と答えた。

 また、性関係の相手の数は平均で5.2人だったが、感染経験者に限ると平均37人と7倍以上多かった。
 (性感染症:東京・渋谷の10代後半、17人に1人経験あり(毎日新聞)

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 しかし、これも産経と同様、内容を精査しない、いわば「大本営発表」である。というのも、見出しでは「東京・渋谷の10代後半、17人に1人経験あり」となっているものの、渋谷にいる10代後半の人たちがなぜ《性行動が極めて活発と思われるグループ》と見なすことができるのだろうか。この記事を見る限りでは、アンケートに答えた人全員が《性行動が極めて活発と思われるグループ》と見なされているように思える。

 然るに、《性行動が極めて活発と思われるグループ》について検討したいのであれば、例えば性関係がサンプルの中で、例えば平均や中央値より大きい層とそうでない層を比較するか、あるいは上位数パーセント(4分の1くらい?)である層と下位である層(上位と同じ割合)を比較すべきだろう。いずれにせよ、サンプルが極めて偏っているのはいうまでもなく、こんな調査をなんの疑いもなく報ずる新聞の罪は大きい。何が新聞週間なんだろうね。

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コメント

どうも。

私が聞き及ぶ限りでは、渋谷は既に若い人の遊び場としてのメインストリームではなくなっているはずなんですが……?

投稿: Lenazo | 2007年10月16日 (火) 07時43分

こんにちは。
調査を行った「STOP!STDを考える会」の方に、マスコミ発表の報告がUPされています。

http://www.stop-std.jp/pdf/20071011.pdf

あまりデータは無いですが、渋谷駅周辺で調査、と言う点や、各カテゴリの人数のばらつき具合などから考えてもあまり意味のあるものとは言えないですね。(男性だと、合計236名中132名が高校卒業生であるとか、しっかりしたサンプリングの結果とは思えません)
性教育の重要性などは別に否定するつもりはないですが、数字が一人歩きすることがあるだけに、こういう「ゴミ調査」はやめて欲しいですね。

投稿: たこやき | 2007年10月16日 (火) 17時02分

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