連合はホントに協力する気があるのか?
「EU労働法政策雑記帳」(濱口桂一郎)で採り上げられていた記事。
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連合本部に「非正規労働センター」を設立し、パートや契約、派遣社員らを対象に、労働相談や交渉支援などに取り組んでいく方針だ。活動の力点を「非正規労働者や中小企業で働く労働者への支援・連携の強化、組織化に最優先で取り組み、労働者全体の権利の確保と労働条件の底上げを図る」とした今後2年間の運動方針をさっそく具体化するものだ。
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何を今更、というかあんたらが非正規の現状を無視し続けてきたんだろうが、という気もしないでもないけれども、まあ何はともあれ既存の労組がこのような方向に傾くというのは(たとい目的が組織率の向上であったとしても)歓迎すべき方向なのかもしれない。
然るに、私にとっては、そこそこに心配になることがある。第一、連合は、悪名高い(?)「若者の人間力を高めるための国民運動」にその代表を委員として参加させ、なおかつ議事録にもその「運動」の方針に懐疑をはさむようなことはほとんどなかった。なおかつ、その委員となった高木剛が、また代表を務めるのだというのだから、その方針を疑わざるを得ない。
あと、もう一つ気になるのが、
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さらに、次期衆院選について、「野党の議席が与党を上回るように選挙に臨むのが当然だ。準備活動を一生懸命やる」と述べた。
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という箇所。だが、先日もメモしたとおり、若年層や非正規の労働問題の当事者に訴えかけるだけでは政権を転覆することは難しい――というのも、それらが全ての有権者に占める割合はかなり低いからだ。従って、当事者以外の人たちにも若年層・非正規の雇用・労働問題についての理解を深めてもらう必要がある。
ちなみにタイトルは、「Team.ねこかん[猫]」と「てつくずおきば」の「エアーマンが倒せない」の続編(?)にあたる、「こいつはホントに協力する気があるのか?」からいただいた。笑いました…特に2番で。
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