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2005年1月10日 (月)

トラックバック雑記文・05年01月10日

 仙台市成人式におこしになった皆様、そして関係者の皆様、本当にありがとうございました。皆様の暖かい支持のおかげで、仙台市成人式は無事に成功を収めました!我々仙台市成人式実行委員会は、昨年8月25日の発足から、さまざまな試行錯誤を続けて、ついにこのような形にすることができたのです。実行委員会、そして当日のボランティアスタッフ(19歳と20歳の仙台市民のみで構成されている)の皆様は、今日の成人式を大成功に収めようと、精一杯がんばってくれました。そして私もがんばりました。大声で「これが仙台の成人式だ!」と誇りを持っていえるような結果となりました。
 私は、帰るとき、tiaraway(声優の千葉紗子氏と南里侑香氏のユニット)の「想い出good night」を歌っていたのですが、知らず知らずのうちに涙が出てきました。ここまで来ることができたのだ、と。
 最後に、皆様、本当にありがとうございました!

 週刊!木村剛:立ち上がりませんか、団塊の世代!(木村剛氏・エコノミスト)
 私が今回の成人式における市長や市議会議長の式辞で最も言ってほしかった言葉が「俺たちについて来い!」という思い切った言葉でした。市議会議長がこれに近いような言葉をおっしゃっていたので、感激してしまいました。
 ここからは20歳の莫迦の独り言ですが、「団塊の世代」の皆様には、ぜひともがんばってほしいと思います。上の世代が奮い立たないと、下の世代もどうすればいいか分からない、という面は確かにある。現在のマスコミに若い世代を奮い立たせようという気概はほとんどないと思います。マスコミが扱う若い世代のトピックといったら、たいていは「愚痴」か「若者論」でしょう。しかし、このような行為は「若者論」という自らが傷つくことのないシステムの上で惰眠することしか意味しないのであって、本当に若い世代について知りたい、というのであれば、さまざまなところに出て、行動することが必要なのだと思います。若年層は渋谷や原宿にしかいるのではないのですし、若年層の行動全体を渋谷とか原宿に結びつけることは、「善良な」中高年層に残酷なカタルシスを与えることにしかならないのだと思います。今こそ、現場が声を上げるときではないでしょうか。
 ついでに言っておきますと、今回の成人式で、我々仙台市成人式実行委員会の中でも、20歳の実行委員長に負けず劣らず活躍したのが、55歳の、障害を持った自らの子供が新成人になる女性でした。この人は私なんかよりも何倍も知恵を絞ってくださり、今回の成人式の大成功にも大いに影響を与えてくれた存在であります。先日放送された「OH!バンデス」(ミヤギテレビ)出場のアポイントメントを取ってくれたのもこの人ですし。
 蛇足。木村氏のブログにリンクされていた某サイト(名前は挙げません。自分で探してください。木村氏のブログを探せば簡単に見つかります)で、

 若者にも選択権があることを、ここ数年の行動で知らせてくれましたよね。 アルバイターやニート、パラサイトに至るまで、拒否することも自分だけの利益に繋げることも、自由気ままに生きることも、若者には選択できる。

 なんてことを言っていた人がいました。経済的不公平から失業やフリーターになるのは無視されているので、どうも違和感ばかり残る文章であります。「世間」が若年層に「自立」を強要することが、かえって「自立しない若者」を生み出しているという指摘も斎藤氏などから指摘されています(「Voice」2004年12月号)。成人の日に、「自立」というイデオロギーを至上のものとして捉えることを、一度考え直してみてはいかがでしょうか。
 「スタンダード 反社会学講座」の「第4回 パラサイトシングルが日本を救う」「第8回 フリーターのおかげなのです」「第12回~14回 本当にイギリス人は立派で日本人はふにゃふにゃなのか」PARTには、「世間」のフリーターやパラサイトシングルに対する偏見を見事に斬ってみせています。
 たとえば…

 すでに述べたように、多くの場合、若者の収入は低いので、支出の中に占める家賃の割合は高いのです。20%以上になります。それがさらに搾り取られる結果になります。パラサイトシングルが減れば、たしかに若者の間の格差は縮まるかもしれません。ただし、若者全員がいまより苦しい経済状態に陥って、ですが。  それより捨て置けない問題は、彼らが払った家賃の行く先です。若者が苦労して稼いだ収入が、家賃として「お金持ち」である大家の懐に収まってしまうのです。ひとり暮らしの若者が増加することによって、得をするのは大家だけです。そして今回の検証でおわかりになったと思いますが、大家というのは、少数の富裕層に属する人たちなのです。ひとり暮らしの若者が増えれば増えるほど、若者はより貧乏に、お金持ちはより贅沢な暮らしができるようになるだけのことです。これのどこが、公平な社会なのでしょうか。 (第4回)

 企業が使える人件費は無限ではありません。ひとつのパイを分け合っているのです。フリーターが安月給な分、正社員の給料が多くなる。ということは、全員が正社員になった場合、正社員一人当たりの給与は現行水準より大幅に下がるのです。自分の給料が下がるという犠牲を払ってまでフリーターをやめさせる覚悟が、みなさんにはありますか?(第8回)

 また、現在発売中の「現代思想」2005年1月号(青土社)は、「フリーターとは誰か」という特集を組んでおりますが、特に渋谷望氏の「万国のミドルクラス諸君、団結せよ!? アブジェクションと階級無意識」という論文は、ネオリベラリズム批判の観点からフリーター論を批判しております。渋谷氏には『魂の労働』(青土社)という著書があるのですが、これは未読です。近いうちに読もうと思います。

 千人印の歩行器:引きこもり者に語る言葉は何?(栗山光司氏)
 「ひきこもり」について。「ひきこもり」を語る言説には「若者論」ばかりが集まるのですが、以前の雑記文でも言ったとおり、「ひきこもり」を「若者論」で語るのは徒労です。栗山氏のブログでも紹介されているのですが、斎藤環氏の一連の仕事、特に『ひきこもり文化論』(紀伊國屋書店)はこの問題を考える上で参考になります。
 あと、斎藤氏によれば、「ひきこもり」と似た問題は韓国にも存在するらしいです(「中央公論」2004年3月号)。
 もう一つ。かの曲学阿世の徒、京都大学霊長類研究所教授・正高信男氏が今日の読売新聞で「ひきこもり」に関して相当ひどいことを書いています。正高氏は「ひきこもり」に関する本を本当に読んでいるのでしょうか。近く「またも正高信男の事実誤認と歪曲 ~正高信男という堕落ふたたび~」を公開します。

 お知らせ:「私の体験的成人式論」を、来月頭ごろに公開します。お楽しみに。

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コメント

後藤和智さん、はじめまして、TBありがとうございます。
まずは、仙台市成人式が無事に成功を収めましたことを、心よりお喜び申し上げます。
そして、ご成人、おめでとうございます。

TBいただいた記事のコメント欄に書きましたが、ここ数年で団塊の世代は定年を迎えます。
その時に、彼らの残していったパイを取ることのできるスキルを蓄えることが、経済的不公平を被っていた世代にとって大切なことなのかもしれませんね。
ただ、若者世代と言っても、いろんな人が居ます、一束にして論じることもできないでしょうね。
引用にあります、大家さんにも、それを引き継ぐ若者層の子供が居ます、彼らは何の苦労もせずに富裕層になってしまうのですよね。

投稿: ヤースのへんしん | 2005年1月11日 (火) 07時58分

やぁ、ごっと!
早いね。成人式
感動したね。
仲間っていいよね。
始まる前の皆の団結がよかった。

投稿: えのもり | 2005年1月17日 (月) 22時45分

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