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2005年9月17日 (土)

トラックバック雑記文・05年09月17日

 名古屋から帰ってきたよ(帰ってきたついでに、「若者報道用語集」をいくつか更新しておいた。朝8時半頃の話だ)。

 ってゆうか、自民党歴史的大勝利オメ。これで日本が滅びるスピードが速くなったね。俺は11日の夜9時半頃まで選挙速報を見て、その時点でも自民党の議員が「当選確実」になるたびに「また自民かよ!」「民主まだかよ!」と突っ込んでたんだが、高速バスに乗って、翌日未明1時ごろに東北道・安達太良SA(高速バスの休憩時間)で速報を見たときには既に自民は280議席以上獲得してた。ああ、終わったな、と俺は思ったんだよ。せっかく俺は民主党に投票したのに。

 で、次の朝、東京のコンビニで東京新聞を買って読んだら(ちなみに12日と13日は東京にいた)、自民党295議席って出てた。ああ、終わったな、って俺は思ったよ。(ちなみに俺の地方では東京新聞は発売されてない。仙台だから当然だけど)

 しかし、東京新聞はひどすぎるね。いや、東京新聞の社説は面白いさ。問題は記事よ。12日の記事では、特に吉武輝子とかいう人が自民党の「歴史的大勝利」は若年層が小泉の扇動に乗ったせいだ、とこぼしてた。更に次の日の特集記事に至っては、「自民党を支持する20代のココロ」みたいな内容の記事が載ってたのよ。自民支持すら「ココロ」の問題かよ…。この記事ではなぜか千石保が「「改革を止めるな」は若者言葉」なんて珍説を開陳してやがるしよ。近いうちに検証するつもりだから安心しな。

 ついでに「北の系」の掲示板で面白い書き込みを見つけた。

2646 あまりにも新聞テレビのいう通り、こりゃ「くさい」な きくがわ考房  - 2005/09/14 11:12 -
ある掲示板より(小泉飯島コンビなら、やりかねない!)。

> 選挙報道の七不思議 - (?_?) 2005/09/13(Tue) 10:36

> 毎年、投票所や出口調査の場面が報道されていたのに今回の選挙は投票所の場面を目にしなかった。

> そして、自民党は無党派層や若者の支持を得たと誇っているが、知人、友人らの話では投票所に若者の姿は見られなかったという。

> 今回の選挙は本当におかしい
> 入場券は有権者全員に届いていたのだろうか?
> そして、本人が本人の意思で投票しまたは棄権したのだろうか?
> 政治に興味のない有権者から入場券を大量に買い取っていたダフ屋やブローカーのような組織が関与していたということはないのだろうか?

> 寝たきり老人や認知症同等の老人有権者の入場券はどのように扱われていたのだろうか?
> 入場券を不正に第三者へ渡してなどいないだろうか?
> 落選した小林議員ではなく、異常な投票数で勝った候補者こそ捜査対象にすべきではないだろうか?
> ありえない得票数の・・・・・小泉総理など調べてはいかがでしょう?

 まさか…ね。

 と、アンニュイなムードでお送りしてしまいましたけれども、私は今回の自民党の「歴史的大勝利」を生み出した原因は何か、と訊かれたら、それは小選挙区制という制度ではないかと答えます。というのも、国民の大半(特に若年層)が小泉自民党を支持した「わけではない」ことは、比例代表では民主党が検討したことからも分かりますし、12日の夜のNHKニュースにおける総選挙分析では、決して自民党が票を独占したわけではなかった。むしろ自民党は「中の上」、民主党は「中の下」レヴェルだったのですが、結果として自民党がものすごい議席を取ってしまった。これは小選挙区制という制度の歪みによるものが大きいのではないか。

 同様の意見はこちらでも見られました。

 カマヤンの虚業日記:[選挙][呪的闘争]選挙分析
 とりあえず、盛岡から帰ってきたら(私は親戚の結婚式に参加するため17日から18日にかけて盛岡に行ってきます)、全ての選挙区の惜敗率を計算してみるつもりです。そこからマスコミが報じない選挙の「真実」、あるいは自民「歴史的大勝利」の「原因」を「今時の若者」に求めたがるマスコミの退廃について書くつもりですが、投稿用なのでここで公開はしません。

 今回の選挙に関する優れた分析が。
 kitanoのアレ:衆議院議員総選挙総括(2)
 私が気になったのは次の部分です。

 鈴木宗男の新党大地は、田中角栄に匹敵する農村型リベラル政党として出発した。地域への利益誘導を主張しつつも、アイヌ民族の地位向上、若者の労働環境や福祉政策の強化、ロシア産業との交流の拡大など、弱者を重視した多様で寛容的な農村型リベラルを掲げた新党大地は、今後若者を中心に支持者が拡大する可能性がある。札幌では安倍晋三の演説よりも鈴木宗男の演説の方が人気があり、特に20-30代の若年層の人気が圧倒的に高かったことは注目に値する。

 こういうくだりを読んでいると、やはり都市型弱者や若年層が投票しないから都市型弱者や若年層に厳しい政策が行なわれるのだ、という理論がかなりの部分で嘘だということが分かります。

 例えば、ある選挙において、各党がこぞって若年層に対して厳しい政策を行なったとしましょう。もしそのような状況下において投票率が上がったら、候補者側は若年層の投票率が上がったから若年層にも目を向けた政策をやろう、ということを果たして考えるでしょうか。むしろ、若年層に「厳しい」政策のほうが若年層に受けるのだ、と錯覚してしまうのではないでしょうか。ですから、私が重要だと思うのは、若年層や都市型の弱者の問題に真剣に取り組むことのできるリベラルな政党や候補者の旗揚げです。北海道におけるこの事実は、それをはっきりと我々に伝えているのだと思います。

 我が国は壮大な昏睡状態にあります。その状態の中で、単に投票率だけを上げたら、結局は「投票という制度の上で惰眠をむさぼる愚者」が大量に出現してしまうだけではないか。もちろん、問題意識の強い人は積極的に投票に行って欲しいのですが、それだけ冷静に事実を判断して投票できる人が、果たしてどれほどいるのだろうか(とりあえず「選挙に行こう」みたいな反・表現規制のサイトにリンクを張っていたり、熱心に読んでいたりする人はこのような人に入るでしょう)。

 投票にいけ、と叫ぶのではなく、現在の如き壮大な昏睡状態の中から、しっかりと目を覚まして人々を起こし続ける気概を持った政治家・候補者の登場を期待するために動いたほうがいいのではないか、と思うのです。危険を煽るのではなく、できるだけ多くの人がムードではなく政策に目を向けるようになるのがいい(だったらお前が行けって?いや、私は、まだ20歳ですので…。こういうブログで文章を書く以外に手段はない、残念ながら)。

 だから、このような事実は極めて光栄なものです。

 保坂展人のどこどこ日記:開票日から一夜明けて(保坂展人氏:衆議院議員・社民党)←祝!当選!!
 比例関東ブロックにおける自民党の獲得議席が、比例出馬議員の数を1つ上回ってしまったので、その空いた議席が保坂氏の手に渡った、という「当選」ですが、当選は当選。保坂氏はかつて国会の質問王として一世を風靡し、政策の立案数も全議員の中でも指折りのランクに属していましたので、そのような保坂氏の攻撃力がもはやタガを失ってしまった自民党にどれだけ通用するか、というのが見ものです。あと、民主党の金田誠一氏も期待できる人物だそうです。

 しかし、保坂氏も安心してはいられないようで…。
 保坂展人のどこどこ日記:佐世保でまた女子中学生が自殺――長崎の学校で何が起きているのか

 このブログ日記で「長崎県の学校で起きている異常事態」を記したら大きな反響があった。いったい、どうして長崎で子どもの事件が続くのか? 今回の事件の背景も出来る限り追ってみたい。

 こういう事実を直視できる政治家は保坂氏ぐらいしか我が国にはいない。期待していますよ。

 「保坂展人、がんばれっ!」

 補記:万博レポートに関しては今のところ予定は未定です。また、映画「ある子供」に関しては、映画宣伝会社とのやり取りがまだ終わっていないので、それが終わり次第発表の仕方を公表するつもりです。

 ついでに「ある子供」について語らせてもらうと、私は絶望しました。ただ、内容が悪かったから絶望した、というわけではありません。よく造りこまれているからこそ絶望したのです。カンヌ映画祭でパルムドールを受賞するくらいですから、演出も脚本も素晴らしいのですけれども、この映画を観て、「非社会的な存在」に対する想像力とは何か、ということに関して考えさせられました。それゆえの「絶望」です。我々はこのような存在に対して想像力を向けているか、と。もしこの映画が、そこらの凡百の「泣ける」映画と同様に宣伝されたら、この国は本当に終わりでしょうね。

 とにかく、この映画は12月に恵比寿ガーデンシネマで放映されるので、みんなで見に行って衝撃を受けましょう!

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コメント

北海道では鈴木宗夫のほうが人気があるというお話、興味深く読みました。

え~、またァ? って感じだけれど、若者の投票行動にイチャモンをつける言論が、例によって出ていますね。そもそも自民党に有利な選挙制度について言及せずに、選挙結果の偏りや不適当さを若い世代のせいにするなんて、あきれてものも言えません。

投稿: ぱれいしあ | 2005年9月18日 (日) 20時27分

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