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2006年6月 6日 (火)

『退化する若者たち』著者・丸橋賢氏からの回答

 このブログの記事「『退化する若者たち』著者・丸橋賢氏への公開質問状」について、丸橋賢氏から返答をいただきました。特に非公開にしてほしい、という要請はありませんでしたので、画像として全文を公開することとします。

 丸橋様、並びに周囲の方々には、大変ご迷惑をおかけしました。今後、丸橋氏に関しましては、この回答の内容など、著書の内容から外れたところで批判することは控えたいと思います。

Kaitou

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コメント

>この回答の内容など、著書の内容から外れたところで批判することは控えたいと思います。

仕方ないですね。この返答を批判するとなると、下手したら個人攻撃合戦になっちゃいますからね。
ここでは討論は拒否されたわけですが、これからも粘り強く議論の場を求めて下さい。応援してます。

投稿: ( ・ω・) | 2006年6月 6日 (火) 20時54分

著書の中で、「一般的な若者」について、客観的事実の認識の点で間違いを書かれているのに、臨床や歯科や人類学では「あの通りです」と言われても意味が分かりませんね…。
自身の研究の対象の「主体的」あり方については完全に無関心的態度を貫いてきた一方で、若者の主体性の意味を操作する「俗流若者論」の言説に変に影響されてしまった為に、丸橋氏の中で両者が「変な噛み合わせ」になってしまったのかもしれませんね。

投稿: ねーと | 2006年6月 6日 (火) 23時07分

>丸橋氏の中で両者が「変な噛み合わせ」になってしまった

うまい!

投稿: 風太郎 | 2006年6月 8日 (木) 19時53分

私はこの本のことをこのブログで知り、読んではいないのですが、著者は、『現代の若年層のいわゆる「無気力症」を、歯の噛み合わせの力の低下から来る「退化病」である」と述べているのですか?

私はPriceの論文を何本か読んでいますが、彼が歯の噛み合わせと無気力の関係を述べていたとは思えないのです。
Priceは、食生活と先住民の歯列・噛み合わせの変化、歯列・噛み合わせの異常の増加、虫歯の増加、歯周病の増加を調査しました。そして、繊維質が多く、固い食物を多く取り、炭水化物の少ない伝統的食生活をする親の世代と、やわらかく調理され、炭水化物の多い食物を多く取る西洋的食生活をする子供の世代との間に大きな違いを発見したのです。たった一世代(one generation)で、歯列・噛み合わせの変化、歯列・噛み合わせの異常の増加、虫歯の増加、歯周病の増加が見られたのです。そこでPriceは食生活の変化(やわらかく調理された食物を食べること)が、歯列変化、噛み合わせ異常などに関連していると述べているのです。同じような観察がP.R. Begg, T.D. Campbell, 最近ではCorrucciniなどによっても報告されています。

人類は、調理技術の発達とともに、強い咀嚼力が生存に必要ではなくなり、歯の噛耗も減少し、歯のサイズも減少してきました。調理技術の発達と食事のとり方の変化(箸をつかうとか、フォークを使うとか)にともなって、噛み合わせの様式も変わってきました。

私は縄文時代人から現代日本人(1970年代くらいまで)の歯をみましたが、歯の噛み合わせが一番悪かったのは18世紀の江戸時代人でした。(1980年以降の現代人は見ていませんが)江戸時代人って『やる気』がなかったのでしょうか?
世界的な傾向として、歯列の変化、噛み合わせの異常、虫歯の増加、歯周病の増加は、まず、やわらかい食物を食べていた上流階級の人から始まっていると報告されています。噛み合わせの異常は『disease of Civilization(文明病)』ともいわれています。現在の日本の若者だけに限定されてもちょっとねえ。。。

人類学者と歯科医の意見にはかなりの相違が見られると思いますよ。人類学者は進化的なものの見方をしますが、歯医者さんは臨床の視点で意見を述べているし、、、

Priceの論文をひもとけ、なんて書いてあるから、Bibを載せちゃいます。

Price, Weston Andrew 1935. Studies of relationships between nutritional deficiencies and (a): facial and dental arch deformities and (b) : loss of immunity to dental caries among South Sea Islanders and Florida Indians. Dent Cosmos 77:1033-1045.

Price, Weston Andrew 1936. Eskimo and Indian field studies in Alaska and Canada. Journal of American Dental Association 23: 417-437.

Price, Weston Andrew 1938. Changes in Facial and Dental Arch Form and caries Immunity in Native Groups in Australia nd New Zealand following the Adoption of modernized food. Dental Items of Interest 60: 107-125.

Price, Weston Andrew 1939. Nutrition and Physical Degeneration, A comparison of primitive and modern diets and their effects New York, Paul B Hoeber.

投稿: norisansun | 2006年6月 9日 (金) 02時19分

Priceの論文って、30年代のものですか。あまりに古い。。おまけに、題名みるだけでも、「やる気」とは何の関係もないのが明らかですね。

投稿: yamtom | 2006年6月10日 (土) 00時05分

この歯医者のページを見ていたら、昔のある個人の写真を持ち出し、自分にとって見映えの悪い現代の個人の写真と比較することで、「戦前はよかったのに戦後、特に現代は悪くなっている」と言わんばかりの態度でした。
 そして、明治時代は日本のよい面が発揮されていたという表現は、実際ページ内でも明言されています。
 明治時代からして、欧米の模倣だったと言うことが分かっていないのでしょうか。

投稿: 感動した | 2006年6月10日 (土) 08時28分

この回答はどう見ても丸橋の敵前逃亡。
後藤さんのTKO勝ちですな。

多くの学者はトンデモ学説には「相手にしない」という態度で接しますが、ここまで悪影響の大きい説を何度も垂れ流す有害な学者(森昭雄とか澤口俊之もそうですね)に対しては学会全体で毅然と処分することをしないと、ゲーム脳理論のような怪しい動きはいつまで経っても消えないでしょう。

投稿: Lenazo | 2006年6月12日 (月) 18時16分

はじめまして。学生が作る大学情報サイト「クロスカレッジ(http://www.daigaku.cc/)」を運営しておりますアージーと申します。
まことに勝手ながら、新・後藤和智事務所 ~若者報道から見た日本~様を掲載させていただきましたので、ご報告申し上げます。
  新・後藤和智事務所 ~若者報道から見た日本~様はこちらに掲載されております→http://www.daigaku.cc/宮城県/東北大学/
間違いがあったり、掲載を希望されない場合はお手数ですが、ご自分で編集・削除していただくか、運営掲示板またはメールでその旨お伝えください。
また、よろしければ大学紹介の記事もお書きいただければ幸いです。
それでは失礼します。

投稿: クロスカレッジ-学生が作る大学情報サイト | 2006年6月16日 (金) 16時01分

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» コメントより 逆監視していくことの大切さ (『退化する若者』著者 丸橋賢さんから後藤和智さんへの回答を踏まえて) [名もなきブログという名のブログ]
安原様 >「近頃の若いもんは」レベルでグチいってるだけならまあ昔から誰もがいってるのいいんですが、そのレベルで法制度すすまれたらかないません。  おっしゃるとおりだと思います。http://blogs.yahoo.co.jp/anomie05/7082642.html の追記にも書きましたが、改正道路交通法施行の目的として、駐車違反を民間で取り締まるようになるが、そうすると警察に余裕を待たせることがあげられ、少年犯罪の検挙人員数が増え、来年(2007年)の2月には凶悪化論がまた再燃す..... [続きを読む]

受信: 2006年6月 7日 (水) 12時34分

» 「退化する若者たち」を後藤和智がblogで批判2 [ひげたまの「日々むむむ」読書日記]
【5月28日の日記】で取り上げた後藤和智の「退化する若者たち」に対する批判について、著者の丸橋賢からの回答が載りました。 http://kgotoworks.cocolog-nifty.com/youthjournalism/2006/06/post_1bf0.html 臨床結果から得られたものを本としてまとめたものであるから”抗議”される性質のものではないということ、個人的なやりとりの形で討論する余力はない、という回答でした。 後藤和智も「著書の内容から外れたところで批判することは控えたい」... [続きを読む]

受信: 2006年6月 8日 (木) 22時45分

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